私たちは、生命という人の根源的な権利を永遠に奪う刑罰である死刑制度は、今日の社会では刑事司法制度として許容されえない刑罰であるという認識の下、死刑制度廃止を実現するため、「京都から死刑制度廃止をめざす弁護士の会」を結成しました。
昨年度、京都弁護士会において死刑制度に関する様々な取り組みがなされました が、そこでの死刑制度廃止に向けた議論、活動をこのまま終わらせてはならないと、京都弁護士会に所属する有志の弁護士が集まり、当会を結成することになりました。去る5月23日に結成総会を開催し、現在、京都弁護士会の弁護士有志97名が参加しています。
「基本的人権の擁護」を使命とし、さらに、刑事司法が冤罪をはじめとする様々な問題を抱えていることを誰よりもよく知る立場にある私たち弁護士こそが死刑廃止運動の先頭に立たなければならないとの覚悟のもと、死刑制度廃止のための調査・研究活動、勉強会の開催、市民への呼びかけ、諸団体との連携など、様々な活動を行ってゆく所存ですので、宜しくお願い申し上げます。
2012年7月
京都から死刑制度廃止をめざす弁護士の会の「ご挨拶」より |