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天台宗人権啓発公開講座2019

天台宗人権啓発公開講座2019

 血統主義の日本では、両親のいずれもが日本国籍であれば世界中どこで生まれようと、その子どもの日本国籍が取得できます。一方で、多民族国家であるアメリカなど自国内で生まれることが国籍の取得条件となり、両親の国籍やルーツは無関係となります。いずれも一長一短があり、優劣をつけることはできませんが、アメリカ国内で生まれた子どもはすべてアメリカ人になれるのに、日本国内で生まれた子どものなかには日本人にもなれず、親の国籍も取得できない無国籍状態の子どもがいるのです。

 本年度講師の三木幸美氏は、日本人の父親とフィリビン人の母親を両親に持つ、いわゆる「ハーフ」です。両親の事情で8歳まで無戸籍・無国籍状態となり、学生時代は「ハーフ」ということでいじめを経験してきました。現在、同じような境遇にある子どもや若者たちを支援しながら、講演・執筆活動で自らの体験を発信しています。

 天台宗では部落差別を始めとするあらゆる差別解消のため、人権啓発公開講座を実施しております。多数のご聴講をお待ちしております。

講演『私から はじめる 私たちの社会』

三木 幸美 氏(みき ゆきみ とよなか国際交流協会職員)

1991年大阪出身。フィリピンと日本のハーフとして大阪の被差別部落で生まれ、無戸籍・無国籍児から8歳で「日本人」となる。 大学生の頃からルーツを持つ子ども・若者と関わりはじめ、子ども~社会人までを対象にしたダンス教室を開催。 「切り取らせない」言葉を発信することにこだわりをもち、講談社現代ビジネスでの執筆や講演、ダンスワークショップなど多方面で発信を続けている。

日 時 2019年11月27日(水) 開場:13:30 開演:14:00
受講料 無料
会 場 天台宗務庁 大会議室
申込・問合せ 天台宗務庁 社会部 人権啓発課
住所:滋賀県大津市坂本4-6-2 / TEL:077-579-0022
その他 下記案内チラシもあわせてご覧下さい。
ご案内チラシダウンロードはこちら(約2MB)

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