『戦歿者慰霊・世界平和の祈り』法要
岡山・山陰・四国教区合同で営む
「ノーモアヒロシマ」を次世代へ
7月14日、『戦歿者慰霊・世界平和の祈り』法要が、広島市平和記念公園の原爆供養塔前において厳修された。同法要は、平成17年に岡山・山陰・四国教区合同で始められたもので、本年で9回目。先の大戦の犠牲者の回向と、悲惨な戦争体験と平和の大切さを風化させないために、毎年営まれている。
今年の法要も、昨年、一昨年と同様、東日本大震災の犠牲者追悼と被災地の一日も早い復興も祈念された。
法要に当たって葉上岡山教区宗務所長は「今ある平和な社会は、先の大戦において犠牲となられた尊い命の上に築かれていることを私たちは忘れてはならない。戦争の悲惨さを後の世代に伝え、平和がいかに大切であるかを今後も訴えていくことが必要である。そのためにもこの慰霊の法要を続けていくことが我々の使命でもあり、平和を祈る『行』として持続して行っていきたい」と語った。
法要が営まれた『原爆供養塔』は、爆心地近くにあり、犠牲者慰霊のために建立された。内部には、原爆投下により亡くなった引き取り手のない遺骨が納められている。
同日の法要は、戦争体験が風化をしていくことを阻止するためにも、今後も持続していこうという三教区の決意が感じられたものとなった。
なお同日の法要には、地元広島県の寳性寺の山下義心住職並びに檀信徒も参列し、戦歿者に真摯な祈りを捧げていた。