平成二十五年度 天台仏教青年連盟全国大会
―神奈川結集 開催される
青年僧は発信力を持って、社会に臨まねばならない
天台仏教青年連盟(井藤圭順代表)では、去る9月11・12の両日、横浜市みなとみらいの横浜ベイホテル東急において「平成25年度天台仏教青年連盟全国大会~神奈川結集~」を開催、全国から200名を超す仏青会員が参加した。
午後二時、光栄純貴同連盟副代表の開式の辞に続いて、井藤会長を導師に法楽が営まれた。また、主催者を代表して井藤会長が「我々青年僧は発信力を持って、社会に臨まねばならないと考えています。その意味で、東日本大震災から二年半が経ちましたが、被災地支援で仏青の会員諸氏が多く現地に入り、支援活動を行い、今もなお、持続的に行っておられること感謝いたします。これからも被災地の力となって頂きたい」とこれまでの各仏青の震災支援活動に触れた挨拶を行った。
来賓として祝辞に立った阿純孝宗務総長は「震災における仏青の速やかな支援活動を見て、そのバイタリティに、宗祖伝教大師の『忘己利他』の精神を感じました。激動の現代にあって、天台宗がどうあるべきかを考えます時、青年僧への期待は大です。平成二十四年度より実施されている教師研修制度などを通じて、研鑽を積んで頂き、祈りと教化の道場である寺院の活性化に力を注いで頂きたい」と挨拶を行った。また、村上圓竜社会部長も「少子化により、将来、人口は一億人を切ると予想される。若い皆さんとして、僧侶としての質を高め、教化道場として寺院を活性化し、将来の天台宗を担って頂きたい」と期待を込めた言葉を仏青会員に贈った。
記念講演は多田孝正天台宗勧学(神奈川教区・命徳寺住職)で講題は「法華三昧について」。多田勧学は隋天台智大師別傳」などの資料を基に説明を行った。専門的な内容を現代社会における僧のあり方など、今日的な仏教における課題に結びつけて講義内容で、参加した仏青会員も逐一メモを取るなど熱心に聴講していた。
また今結集では、今後の災害発生に備え、災害時における緊急対応できる人材育成のための防災士」資格を取るよう、全教区の仏青会員に呼びかけた。
これは、東日本大震災の被災地でのボランティア活動を行なった時、スムーズな連携行動ができず、ロスも多かった反省から計画されたもの。